混同されやすいうつ病と適応障害【違いを知っておこう】

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精神疾患の特徴

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二つの疾患の特徴

ストレス社会と言われている現代、精神疾患を患っている人は少なくありません。ストレスは、肉体的な症状だけでなく、心にも疾患をもたらしてしまうことがあります。中でも代表的なのが、適応障害とうつ病の二つの疾患です。適応障害とは、ある特定の出来事、状況がつらく耐え難いものに感じられ、不安感や憂鬱感をもたらしてしまう疾患です。ストレスの原因がはっきりわかる場合、そのストレスから離れると、症状はおさまるという特徴があります。またうつ病も、ストレスが原因で、不安感、憂鬱感、絶望感などをもたらしてしまう疾患です。それに加え、睡眠障害や摂食障害など、日常生活に支障をきたしてしまうような身体的症状が現れることもあります。またそのような症状は、適応障害にも見られる場合があります。しかし適応障害とうつ病には、大きな違いがあります。それは、自分自身に対して罪の意識や自己嫌悪の感情を感じるかどうかという部分です。自分にそのような感情を感じてしまうのは、うつ病の大きな特徴です。自分を責めたり、自分はダメな人間だと深く考えたりしてしまうことで、さらなる症状の悪化につながります。しかし、適応障害の場合にはそのような感情を抱くことはほぼありません。精神が不安定になるといったことは一緒ですが、行動面において、突然泣き出したり暴れたりといった行動が見られるのが特徴です。自分が嫌だと感じた場合には、周りの迷惑などは頭になく、こうしたいと考えた通りに行動してしまうことが多いです。攻撃性が高くなったり、意味のない嘘を付いたりといったこともしばしばあります。このような症状は、基本的にうつ病には見られません。逆に、自分のからに閉じこもってしまい、自分で何でも解決しようとしてしまう気持ちが働く場合が多いと言われています。またそうのような性格の人ほど、うつになりやすいと言われています。この、行動面の違いが適応障害とうつ病の大きな違いです。さらに、適応障害の場合はストレスから離れると症状がおさまることが多いですが、うつ病の場合、ストレスから離れても症状は持続するという特徴の違いもあります。自己嫌悪の感情がありますので、自分を責めてしまう行動が染みついてしまい、回復がうまくいかないということが多々あります。そのため、うつ病はとくに治療が難しいと言われています。自分で疾患を判断することはやめ、必ず専門の医療機関で診断してもらうことが重要です。適応障害もうつ病も精神疾患の一つですが、治療法が異なるからです。専用の薬の服用などを利用した治療に加え、カウンセラーとの対話などの心理的治療を用いて、しっかりと治療をしていきましょう。また、家族や身近な人がこれらの疾患を発症してしまった場合は、頭ごなしにその人を否定するという行動は避けましょう。攻撃性が増してしまう適応障害であれば、なおさらです。ゆっくり時間をかけて治していくということを伝え、プレッシャーを与えないことが重要です。どちらの疾患においても、周りの支えというのはとても大切です。しっかり治療を行い、心の健康をとりもどしましょう。